様々な人々があつまり、つくりあげる丸の内朝大学。
それぞれの視点で見る朝大学とは?
2013.02.12
丸の内朝大学 2012年秋学期クラス委員
各クラスから1、2名選ばれる、受講生のファシリテーター役「クラス委員」。秋学期に初めてクラス委員を経験した方のうち4人に集まってもらい、朝大学での日々を振り返ってもらいました。クラス委員ってどんなことするの? それぞれのクラスの雰囲気は? すぐにみんなと仲良くなれるの? そんな疑問にお答えすべく、丸の内朝大学のリアルな魅力と舞台裏のあれこれを聞きました。 【座談会参加者】※写真左から 幸内知佳さん(ソーシャルクリエイティブクラス)、森大介さん(丸の内コーラスクラス)、左木暦さん(丸の内チアダンスクラス)、島田拓弥さん(ソーシャルクリエイティブクラス)
授業に参加しながら、クラスをまとめるクラス委員
──みなさん、2012年秋学期に初めてクラス委員を経験したということで、大変なこともあったと思います。今振り返ってみて、いかがですか?
幸内 2012年夏のソーシャルクリエイティブクラスで朝大学に初めて参加したのですが、それがすごく楽しかったんです。秋学期は朝大学に初めて参加する人が多いと事前に事務局の方から聞いていたので、 みんなにも楽しいと思ってもらえるにはどうしたらいいのかずっと考えていました。どうやったら「朝大学に参加してよかった!」と思ってもらえるのかなと。それがやっぱり大変だったことですね。
島田 僕も夏学期が楽しかったので、当時のクラス委員さんに「どうやったらもっとよかったと思う?」とか「もっとやりたかったことってある?」とか聞いてみて、さりげなくリサーチしました。その時にアイデアをもらったことがきっかけで、顔写真入りの名簿をつくったんです。意外とやってみると大変だったんですけど、これがあったことで、みんな早くから全員の顔と名前を覚えられたので、やってよかったと思いました。
左木 チアダンスクラスには2011年の1期から参加していますが、これまで定員30人弱だったのが、2012年秋から40人に増えたので、最初はどうまとめていけばいいのかという不安が大きかったです。でも、発表衣装を考える班と、講座以外の自主練習のスケジュールを組む班をつくって、クラス委員の仕事をみんながサポートしてくれたので、クラス全体を把握する余裕も生まれて、本当に助かりました。
森 秋学期のコーラスクラスは上級者クラスだったんですが、先生と話していたのは、誰かが1人こうしましょうというのではなく、いろんな個性が交わる方が面白いということ。ちゃんとみんなが意見を言える場で、 Birds(※)の人たちがなるべく主導権を握らないようなクラスにしようと先生からも言われていたんです。クラス委員としてはそこが不安でしたが、言わなくてもBirdsの人たちもちゃんと理解してくれていたので、僕がやったのは雰囲気づくりだけ。だから、大変だったことは、朝早く起きることくらいでした(笑)。
※丸の内コーラスクラスの卒業生が行うソーシャルプロジェクトのひとつ「丸の内朝大学ゴスペルクワイア“Birds”」のこと。クラスの卒業生が所属し、朝大学とは関係なく、各地のイベントでライブを行なっている。
http://asadaigaku.jp/social/index.html
〔写真〕ソーシャルクリエイティブクラスの様子。チームで課題解決に向けて取り組む。
最後には“大人の集中力”で乗りきれる
──コーラスクラスとチアダンスクラスは、みんなで一緒に取り組む活動が多く、ソーシャルクリエイティブクラスはチームの活動が中心ですよね。それぞれのクラスの雰囲気は実際どうでしたか?
幸内 ソーシャルクリエイティブクラスは、最初の授業でチーム分けがあって、その後はチームで課題に取り組んでいくので、しまっち(島田さん)とどうやったらクラス全体が仲良くなるか、恋人のように毎日すごく話しました(笑)。クラス懇親会を何度も行いましたよ。
島田 朝大学に初めて参加する人が9割だったので、どうやってつながりを持たせたらよいのかというのがずっと気になっていました。参加者同士の交流については、求めている人もいるし、もちろんそうでない人もいますが、孤立して居づらくなって、来なくなってしまうともったいないですもんね。クラス委員としては常にそこを気にしていて、できるだけみんなに積極的に声を掛けるようにしていました。コーラスやチアダンスはリピーターの方が多いので、やっぱり雰囲気は違いますよね。
森 コーラスクラスは女性が多くて、男性が女性に引っ張られる感じでした(笑)。ほんとに元気で積極的な人ばかりでしたね。みんな仕事をバリバリしている大人なので、クラス委員が提案をしなくても、自主的に朝練をしようとか、懇親会をしようとか、積極的に動いて、サポートしてくれたので、正直楽をさせてもらってました(笑)。朝の授業の後は 先生も一緒にみんなで朝食を食べたり交流は盛んでしたね。そうすることで、先生やみんなとコミュニケーションをとることができて、いろんな話ができたので、クラス委員だけで悩んだりすることはなかったです。とてもいいクラスだったと思います。
左木 チアダンスクラスのみんなは本当にポンポンが大好きで(笑)。ポンポンがコミュニケーションツールというか、一緒にポンポンを持って「フー♪」と言うだけで、リピーターの人も初参加の人も不思議とすぐに仲良くなれちゃうんですよね。あとは、やっぱり卒業式の発表(※)に向けた追い込みの時にみせる集中力と団結力がすごいです。 “大人の集中力”って私たちは呼んでるんですが、そこはさすが社会人だなと。絶対納期に間に合わせる(!)という意気込みが、ほんとにすごいところだなと思います。
※卒業式はクラス委員が企画し、毎学期行われる。チアダンスとコーラスクラスは、卒業式で講座の集大成として取り組んできたダンスや歌を披露している。
〔写真〕チアダンスクラスの様子。卒業式での発表に向けての練習も楽しく!
幸内 私たちのクラスも、最後のプレゼンテーションまでに各チームで内容がまとまるのか心配でした(苦笑)
左木 そうそう、ほんとうにちゃんと完成するんだろうかと途中で思ってしまうんですが、納期はきっちり守ってくる大人たちがそこにはいて(笑)。
島田 最後に自分の力をちゃんと発揮するところが、すごさですよね。
左木 卒業式の発表がある週は、朝も夜も練習するんですよ。だから、みんなといつも会っている感じがしていて、「またあとで!」というのが決まり文句になっていました。そうするうちに、すごく仲良くなっていくのを感じるし、発表が終わった後は感動して泣けてしまうくらいの関係になれるんです。それと、課外活動がたくさんあったことも、みんなのモチベーションがアップするきっかけになりました。春学期のメンバーとは、トライアスロンクラスの受講生が参加する大会に応援に行ったり、お台場のアクアスロンにチアダンサーとして参加したりしましたが、秋学期のメンバーとは卒業式の翌日に行われたBirdsのクリスマスライブに友情出演しました!
森 その節はありがとうございました!他のクラスとコラボレーションできるのも、朝大学のよさですよね。僕はクリスマスライブでいきなり400人の前で歌えたことが一番心に残っています。大勢の前で歌うなんてことはほぼ初めてだったんですが、無事に成功させたことが我がクラスながらすごいなと。これもやっぱりお互いに支え合える関係になれたからだと思うんですよね。
幸内 ソーシャルクリエイティブクラスは、ひとつのものをみんなでつくり上げるコーラスやチアとはちょっと違って、チームごとに街をじっくり歩き、考えに考え抜いたアイデアを、じっくり地道に実践に移していくというところがおもしろさですね。だから、チームのみんなとはいろんな意味で長い付き合いになりそうです(笑)。
島田 2012年の夏学期のクラスで、荒川線の車内をキャンパスとして利用しようというアイデアを提案したチームが、実際にツアーやピクニックを行ったりと、授業後も積極的に活動を続けています。秋学期のチームの中にもそういった動きがすでに出てきているので、これからが楽しみですね。(後編に続く。)
幸内知佳さん(ソーシャルクリエイティブクラス)
三鷹にある商店街でご主人とうどん屋を営む。2012年夏学期に「ソーシャルクリエイティブクラス」を受講し、朝大学デビュー。
森大介さん(丸の内コーラスクラス)
映像制作会社勤務。朝大学初参加は、2010年の「環境・ソーシャルプロデューサークラス」。その後、2012年夏学期に「丸の内コーラスクラス」に参加。
左木暦さん(丸の内チアダンスクラス)
製薬会社勤務。2011年から朝大学に参加。これまでに「丸の内チアダンスクラス」のほか、「丸の内コーラスクラス」「和太鼓クラス」を受講。
島田拓弥さん(ソーシャルクリエイティブクラス)
電気機器メーカー勤務。2011年秋学期に朝大学に初参加し、「マネーコミュニケーションクラス」「ソーシャルクリエイティブクラス」などを受講。
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