丸の内朝大学のクラスをきっかけに、受講生同士のネットワークから生まれた、
まち、地域、社会を変えるプロジェクトの活動をレポート!
2013.12.31
Theatre at Dawn (シアター・アット・ドーン)
信さん:今が2013年ですから、あしかけ7年位になるわけですね。
この7年で、街や人が変わっていくために朝の時間を使うというのをやってみて、どんな風に変わってきた印象がありますか?
あるいは変わってないと思うのか。
その辺がたぶん、我々がソーシャルプロジェクトをやっていくためのヒントになるのかなと思うんですけど。
奈香さん:変わったと思います。
朝大学自体もスタート時は5クラスで、会場もエコッツェリアだけでスタートしたものが、場所もコンテンツ数も受講者数も確実に増えている。
奈香さん:朝Expo時代からずっとアンケートを取ってきていて、方向性を分析しているんですが、例えば、朝Expoをやっていたときの参加費は1000円。
まぁいいかと当日来なくなる人も沢山いた。
一方、朝大学の様にそれなりにお金を払うことによって、来る人のホンキ度が上がる。
あとは、地所の担当である私の立場からすると、朝大学は、独立採算にしないと続かないと思ったんです。
企業に頼った運営をしていると、コミュニティを作ったはいいが、いつか辞めなくちゃいけなくなる日がくる可能性がある。
みな:中で循環する仕組み。
奈香さん:現在の朝大学は、コンテンツ実施者から経費をいただくんですが、残りの受講費はお返しすることにしているんです。
そうすると先生達は本当にその時間を使って自分の伝えたいことを伝える。
受講生もシビアに授業内容を吟味する。
受講生と事務局と講師が対等であり、ホンキでやる人が集まらないと成り立たない仕組みが作れたと思います。
あと必ず授業をお願いする前に先生たちに確認するのは、コミュニティを作れる人かどうか。
一方的に話をするのが上手な人ではなくて、コミュニティを作り盛り上げてくれる先生。
そういう先生達が集まってくれたおかげで、たとえば行幸通りでコーラスやチアのクラスが練習してるっていう、街のにぎわいのひとつになる。
私が最初に朝大学を考えたときの理想像は、いずれ授業を事務局が企画しなくても、自主的に街のなかの色んな場所で朝の活動がなされている風景。朝大学や受講生の活動はそこに近づいてきているんじゃないかなと思ってます。
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