受講生のなかから選ばれるファシリテーターの「クラス委員」が
各クラスの様子をレポート!
2018.12.09
マネーコミュニケーションクラス
■マネークラス最後のカリキュラム「女川フィールドワーク」!
今回「起業・副業」がテーマのマネーコミュニケーションクラスでは、
起業家の街「女川町(おながわちょう、宮城県牡鹿郡)」へフィールドワークに行ってきました!
■なぜ女川は起業の町なの?
女川町の歴史は浅く、町ができて約100年。
町ができた当初、他の地域から移り住んで起業をした人が多かったそうです。
歴史が長いと地元の名士が力をもつことでしがらみが多くなったり、その地に根付いた風習などで予定調和な地域調和になりやすいものです。
しかし、女川町は歴史が浅い分そのような影響を受けることも少なく、思い思いに起業ができる風土ができたようです。
そして、今の現役世代が当たり前に起業家の親や祖父母を間近で見ながら育っていることから、町全体で非常に起業マインドが高くなったそうです。
■女川で活動する「NPO法人アスヘノキボウ」代表の小松氏もヨソから来た起業家!?
NPO法人アスヘノキボウは、女川町で起業や経営、人材育成などを支援する活動をされています。
代表の小松洋介は仙台市出身で、元々はリクルートの社員。
最初は東京で働く普通のサラリーマンだったのです。
東日本大震災後、地元の東北の大変な状況をなんとかしようと、週末を利用してボランティアとして復興に関わるようになりました。
ボランティアを通じていろんな場所で支援活動を行う中で女川町に興味を持ったそうです。
その後、女川を拠点に活動するようになり、復興計画のメンバー等を経て、「アスヘノキボウ」を設立されたのです。
■女川はゴールドラッシュならぬフィッシュラッシュ!?
元々起業マインドの高いと言われるリクルートで働いていた小松氏ですが、女川に住むようになってからの方が起業家マインドが上がったそうです。
女川は行政と民間の壁がなく、意思決定がとても速いそうです。
街全体がスタートアップのような感じで、起業家やインターンの支援も活発だそう。
小松氏は女川のことを「自生ではなく自走する街」、「ゴールドラッシュならぬフィッシュラッシュ」と仰っていたのが印象的でした。
以前、大阪大学で脳科学を専攻する学生が女川でボランティアを経験した結果、マインドが変わってまちづくりに関わりたいと思うようになったそうです。
その後、なんと阪大を中退しフリーターを経て、最終的に大阪市役所の職員になったとのことでした。
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される「計画的偶発性理論」というキャリア理論があるそうです。
前述の阪大生の例はまさにこの理論によって目指すキャリアが180度変わっています。
女川は阪大生までもを計画的偶発に引き寄せてしまう魅力的な町なのです。
■みんなで創業ワークショップ体験!
「アスヘノキボウ」では、本気で創業したい人向けの「創業本気プログラム」を提供しています。
こちらは1泊2日×3セットで完結するプログラムですが、今回は私たち朝大学生向けに半日間の特別体験プログラムを用意してくださいました。
ワークショップ前半のテーマは「自分自身の振り返り」。
自分自身の性格・価値観を洗い出すために自分の人生を振り返ります。
ライフチャートというシートに、これまでの人生で+やーに振れたイベントを描き出しました。
描き出すことで、自分がどんな時に感情が+やーに振れるのかがわかります。
ちなみに私の場合は、人との出会いと別れによって+やーに振れやすいということがわかりました。
前半ワークショップ終了後は、女川で東北電力の社員として働く傍ら地域貢献活動に尽力されている磯部市と、震災をきっかけに専業主婦から一心発起して「NPO法人みなとまちセラミカ工房」を立ち上げた阿部氏のご講話を伺いました。
ワークショップ後半のテーマは「自分の働く理由を考える」。
前半で洗い出した自分自身の性格や価値観を受け、将来自分がやりたいことを「キャリアデザインシート」に描いてみます。
自分のキャリアの棚卸しをしながら、これからやってみたいと思うことをなんでも付箋に書いて貼っていくのですが書き始めてみると「あれもやりたい」「これもやりたい」と、次から次へとやりたいことが浮かんできました。
夢のようなキャリアデザインができましたが、小松氏いわく、この「書き出し」は非常に重要なことなだそうです。
書き出すことによってビジョンが明確になり、不思議とそれが現実になっていくんだそうです。
私は「1000億円稼ぐ」と書いてみましたが、本当に現実になるのでしょうか!?(笑)
■3次会まで続いた大懇親会!
みんなのお待ちかね夜の懇親会は「まちなか交流館」にて女川の美味しいお寿司とお酒で乾杯!
盛り上がってきたところで、なんとスペシャルサプライズ!!!
株式会社和がき 販売促進・イベント企画責任者の平野真樹氏が大量の牡蠣を持って登場!!!
蒸し牡蠣をたっぷり堪能した後は、生牡蠣大会!
ちなみに平野さんが持ってきてくださった牡蠣は全部でなんと120個!
全く生臭くなくて、がんがん食べられました。
私だけでも軽く15個以上の牡蠣をいただいたと思います。
こんなに牡蠣を食べたのはおそらく人生で初です。
本当に堪能しました。
平野さん、ありがとうございました!!!
ちなみに、平野さんが所属されている和がきさんでは、牡蠣のオンライン販売もされています。
特にお得用セットがオススメだそうです。こちらの「(お徳用)殻付牡蠣5kgセット」は、牡蠣が全部で60個位入ってなんと5,000円!!!格安ですので、食べたい方はぜひ。
和がきオンライン販売サイト
http://wagaki.shop-pro.jp/
2次会は、クラフトビールのバー「ガル屋」でクラフトビールを堪能!
その後、余力のある人たちは3次会に消えていきましたw
■南三陸町で学んだこと
2日目は女川町を離れて南三陸町へ。
最初に訪れたのは、耕作放棄地を再生を手がける「合同会社でんでんむしカンパニー」南三陸藍監査室の工房です。
こちらの代表 中村 未來(なかむら みく)氏は、震災ボランティアをきっかけに南三陸に魅了され、東京で勤務していた建築デザインの会社を退職し移住。
現在はこちらの工房で古屋のリノベをしながら、耕作放棄地を耕して藍草を育て、素敵な藍染めの商品を販売されています。
その後、ランチを挟んで午後は「南三陸モアイファミリー」というモアイグッズの販売を手がける柳井 謙一(やない けんいち)氏の講話を聴講。
柳井氏は先ほどの中村氏と同じく東京都出身、震災ボランティアをきっかけに南三陸に魅了されて移住されました。
「世界で初めて、イースター島から南三陸町にモアイ像が贈られる」という話を聞き、ウェブデザイナーの経歴を持つ柳井氏は「このモアイ像を町の復興支援・観光再生に活用しよう!」と思いつき、「南三陸モアイファミリー」を生み出