丸の内朝大学

クラス委員ブログ

受講生のなかから選ばれるファシリテーターの「クラス委員」が
各クラスの様子をレポート!

2018.11.03

マネーコミュニケーションクラス

【第4回】地方から起業する

■ゲストは石巻市で起業された亀山貴一さん

亀山さんは石巻市牡鹿半島蛤浜(はまぐりはま)ご出身の方です。
みなさまはこの街のことをご存知でしょうか?

蛤浜は、3.11の震災で大きな被害を受けました。
もともと10世帯にも満たない小さな集落でしたが、津波により残ったのはたったの二世帯。亀山さんは妻と子どもをふるさとを一瞬で全て奪われました。

聞いた途端、胸が締め付けられました。あまりにも辛い体験、そしてたった2世帯しか残っていない集落。普通だったらその地を捨てて別の場所に逃げてしまいそうですが、亀山さんは蛤浜と正面から向き合いました。「震災があったらから今があるって言えるようになろう」と思ったそうです。

震災のちょうど1年後、2012年3月に蛤浜再生プロジェクトを発足、その後、築100年の古民家を改築して「Cafe はまぐり堂」がオープンしました。

■年収は教員時代の3分の1、でも幸福度は3倍

もともとは水産高校の教員をされていた亀山さんですが、今は退職されて一般社団法人はまのね代表として、「暮らし」、「産業」、「学び」3つの面から持続可能な浜づくりに取り組まれています。今では蛤浜の年間交流人口は15,000人、5年で累計70,000人にも上るそうです。たった2世帯の集落がここまで交流人口を増やせるなんてびっくりですよね。人間のパワーが無限大であることを改めて感じました。

現在の年収は教員時代の3分の1だそうです。でも幸福度は3倍!!!
浜の仕事を手伝えば魚を大量にもらえるし、その魚でさらに物々交換をしてもらったり。
地元の人たちとの関係性はお金に代えがたい価値だと仰っていました。
都会に住む私たちはついついお金が無いと幸せになれないと思いがちですが、亀山さんのお話しを聞いて、お金が無くても幸せに生きていける手段があるということを学ぶことができました。非常に勇気づけられた思いです。

■亀山さんの引き込み力

どうやってここまで盛り上げることができたのか?
それは「場」の力を活かしたからだそうです。
ポイントは、どんな「場」にするか?から考えるのではなく、「場」に集まった人たちで何ができるかを考えること。
亀山さんは「復興ボランティアにどうやって楽しんでもらえるか?」を考えたそうです。

■地方の存続に向けて

今地方は移住者の取り合いだそうです。だけど1人1拠点ではなく多拠点移住が可能になれば、地方の存続が叶うのではないか?と仰っていました。
私はこの考え方に非常に共感します。ネットさえ繋がればどこでも仕事ができる時代なんだから、別に1拠点に留まる必要なんてないのです。たくさんの「ホーム」があればその数だけ人生が楽しくなりそうです。
ぜひこの考えが広まってほしいなと思いました。

■亀山さんのクラウドファンディングを応援しよう!

今、亀山さんは新たなプロジェクト「はまぐりジビエ」の立ち上げに向けてクラウドファンディングにチャレンジ中です!私も早速支援させていただきました!
5,000円からの支援が可能です。1万円からの支援で「鹿肉ミンチ」のリターンなどがゲットできますよ。たくさんのミラクルを巻き起こしている亀山さんの活動をみんなで応援してみませんか?

◎詳細はこちらから
https://readyfor.jp/projects/hamagurigibier555

■次回のテーマは「11月9日(金) いつから起業しますか?~夢に日付を入れよう~」

いよいよ次回は秋学期の最終座学。グループワークの発表会がありますね!
各チームの発表を聞くのが楽しみです♡

<クラス委員>
えりりん&けんけん

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