受講生のなかから選ばれるファシリテーターの「クラス委員」が
各クラスの様子をレポート!
2018.11.18
ウィーンの音楽文化とオペラクラス
第4回は広上さんと、高島さんの対談からオペラの魅力を、存分にお聞きする回です。
FWでは広上さんが指揮をとるコジ・ファン・トゥッテを観覧するので
その魅力もお話いただきました~!!
Q:コジ・ファン・トゥッテの面白さは?
1790年に作曲した曲で、モーツアルトが34才の時の曲です。
男性が女性の貞操観をためすというお話で日本語訳では「
女はみなこうしたもの、または恋人たちの学校」
女性にたいする幻想を抱いている男性像がすごく面白く、
年代を超えても共感できるテーマですね。
コジ・ファン・トゥッテを作るまえに実際に奥さんの浮気が発覚したそうです。
自身のことを滑稽に描いた作品がコジ・ファン・トゥッテという作品に込められている思いとのことです。
実際に楽譜を紐解いてみると、楽譜の端々にモーツァルトが普段使わない楽器を裏で使っていたりと、
自身の心境を細かに楽譜に投影しているそうです。
200年前の心境が現代でもわかる!すごいですね~
Q:オーケストラ歌手としてとの掛け合いを両者のセッションをまとめる重要性とは
シンフォニーとしての指揮と、オペラでの指揮の違いは?
一番大変なことは、歌い手はすごい才能持ち主で、大量の台本を覚えて、発生法をしながら、感情的に歌を歌いながら、
演出家の指示に従って動いている人たちと、オーケストラという100人近く精密な動きをする人達、
全く違うことをやっている人たちを満足させるように指揮をとるのは至難の技です。
シンフォニーだけとは全然ちがう難しさがあるそうです。
Q:オペラのリハーサル期間は?
オペラのリハーサル期間は2ヶ月間と長きに渡りリハーサルがおこなわれるとの事です。
FWが行われる日生劇場はヨーロッパと同じ型でリハーサルを
おこなう2ヶ月間のリハーサルで一般講演少なく2日間だけ!!贅沢ですね~!!
Q:オペラの楽しみ方は?
オペラとはバイキング料理のように、美味しそうな料理がたくさんあるので、お
客さんの好みで選んで楽しんでもらうのが一番良い楽しみ方とのことです。
オーケストラの凄さ、歌声、演出、舞台、すごく情報が多いので、
自分の好きな部分をみつけて楽しむという事です。
Q:オペラの世界では指揮者が一番上にくる
指揮者として興行として成り立たせるためには
どのようなことをしていますか?
飛行機で例えると演出家の仕事は、設計図をつくって、
製作工程から飛行機を作る仕事が演出家の仕事
指揮者の仕事は、出来上がった航空機を飛ばす操縦士の仕事が指揮者の仕事だそうです。
実際に広上さんでも飛行機を飛ばしてみないと飛ぶかどうかはわからないというのが、
本音とのことです。ただ、なにがあっても墜落させない技術は、
操縦士としての腕の見せ所だそうです。
FW楽しみですね、オペラ初心者の方は、自分の好きな部分から
楽しみ方を見つけてみましょ~
クラス委員
なかちょ&みどりこ
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丸の内朝大学企画委員会によるものではありません。