丸の内朝大学

クラス委員ブログ

受講生のなかから選ばれるファシリテーターの「クラス委員」が
各クラスの様子をレポート!

2018.11.24

ミュージカル堪能クラス

【第3回】ミュージカル演出家は”映画監督”

おはようございます!
そろそろ早起きにも慣れてきた受講生のみなさん、さわやかにご登校です。
みんなお友だちもできたようで、クラス開始前には笑顔がこぼれます。
なんだかみんな楽しそう。
何話してるのかなぁ…気になるなぁ…。

さて、3回目のミュージカルクラスのゲスト講師は上田一豪さん。
東宝所属の新進気鋭の若手演出家で数多くのミュージカルを手がけてきた方、なのですが、細身でスラッ背がと高くて俳優さんだと言われてもわからないくらいのかっこよさ。
一体、何者っ!?!?


それもそのはず、上田さんは学生時代からTipTapという劇団を主催されており、ご自身もミュージカルに出演されていらっしゃったんですって!
なるほどそういうことですか…。

上田さんは人気の演出家だけあって、ずいぶん先までスケジュールはパンパン。
オン・ユア・フィート!」、「キューティ・ブロンド」、「笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-」などの東宝作品のほか、ご自身の劇団主催の「High Fidelity」も演出する予定になっており、とても多忙な毎日をすごしていらっしゃいます。
そんな上田さんと塩ちゃん先生との出会いは、上田さんが東宝に入社して研修をしているころ。
当時の上田さんは金髪(!)で、なかなか衝撃的な出会いだったそう。

その後、上田さんは「新進芸術家海外研修制度」を使ってニューヨークに留学。
ニューヨークにいる1年間、上田さんは270本ものお芝居を見て、そのレポートを書いて日本に送る生活をしていたそうです。
塩ちゃん先生も文化庁の制度を使ってニューヨークに留学していらっしゃいますが、おふたりとも口をそろえて言うのが、海外の人と日本人のアートに対する価値観の違い。
たしかに日本では演劇分野に限らず、アート自体がオープンに受け入れられる文化ではないかもしれませんね…。

ところで、演出家のお仕事ってどんなものかご存知でしょうか。
演出家は英語では”director”。
つまり、作品が向かう方角(direction)を決める人。
ミュージカルは、芝居と音楽と歌からなる総合芸術。
ひとつの作品には、衣装、小道具、大道具、音楽…と数多くの担当者がいるわけですから、それら全てのパートについての方向性を決定する責任を負うなんて、考えただけでも胃が痛くなりますよね。
また、海外ミュージカルを日本で上演するときには、言語と文化の違いに悩むことも多いのだとか。
その一方で日本語は主語を言わなくても文章が成立するので、誰が誰に言っているのかが曖昧にできます。それを感じたり探ったりする時間を作ることが、演出効果につながることもあるんですって!
日本語で上演することが海外ミュージカルを演出することにおいて功を奏することが
あるっておもしろいですね^^

演出家って作品のクレジットの一番上に名前がくるのに、上田さんのお話を聞くまでは実際のお仕事ってピンときませんでしたが、やっぱり実際にやっている人の言葉には熱と圧がこもっていて、聞いている側はリアルに想像できます。
なーんてことを考えているうちに、そろそろ出勤の時間。
今朝もミュージカルの奥深さに触れられて嬉しかった!
それではみなさま、今日も元気にいってらっしゃい♪
次回のクラスもおたのしみに!

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