丸の内朝大学

クラス委員ブログ

受講生のなかから選ばれるファシリテーターの「クラス委員」が
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2018.11.14

奄美をつむぐ手仕事クラス

【第3回】未来につなぐ芭蕉布

はやくも第3回です。
本日は与論島から観光協会の町岡さんと与論民俗村の菊さんにご登壇いただきました。衣・食・住の衣「芭蕉布」と与論に伝わるヤーナーのお話です。

与論島
町岡さんからは与論島についてのご説明。
奄美群島の中でも一番南に位置する島で、一周がちょうどハーフマラソンほどの距離だそうです。毎年2月に開催されるヨロンマラソンには宿がなくなるほどの人が来島されるとのことで。この時期を外してもらえれば観光協会としてはゆっくりおもてなしができるそうです。「百合が浜」という干潮時だけに姿をあらわす砂浜。そして「与論献奉」というお酒の飲み方も有名です。

 

芭蕉布とバナナ
聞いたことありますでしょうか、「芭蕉布」。

芭蕉という植物の葉っぱの背にを裂いて糸にして、それを使って織られた布です。
芭蕉はバナナの和名だそうでして、布に使われるのは糸芭蕉という種類です。

繊維なので長くても数十センチ。織るためにはまず糸にしなければなりません。より分けられた繊維をつないでいくのですが、当然手作業。
今回、体験として結び方を教わりながらみんなでやってみましたが。
そもそもが細いし、繊維を円にしてその中にもう片方の先端を入れたりしながらでして。みなさんかなり苦労していたよう。そんな私も。不器用かしたら。
布にするためにはこれをひたすら4万回ほど続ける必要があるそうで。
絶句している受講生もいました。

昔は仕事着、農民着として着られていたそうですが、このようにすべて手仕事であることもあり、最近では価値が高まって高級品に。
ちなみに仕事着用に必要な長さは与論一周分、晴れ着用ともなると山手線一周分の糸が使われるそうです。

今回、菊さんのお祖母さんが織ったお着物もご持参いただきました。
繊維と繊維の結び目などまったくわからなかったです。肌触りもよく涼しそうでした。ハロウィーンで大混雑の渋谷に手荷物でもっていって散策していたそうですが、無事に持ってこれてよかった 笑。

え、島名?
与論島の風習にヤーナーというのがあるそうです。

ヤーナーとは戸籍とは別の名前であり、世襲制。一般的には生まれた子の祖父母や曾祖父母なあどから襲名するとのことでして。菊さんからはサザエさんを例にとって名前の付け方の仕組みを教わりました。
最近では島に移住してきた人、それに観光に訪れた人にも付けていただけるそうです。
ヤーナーを付けてもらいたい方は、ぜひ民族村に行って、菊さんのお父さん、菊さんにお声かけしてみてください。

次回は、FW第2弾。奄美のお料理をいただきながら、島唄とそれにまつわるお話をお聞きします。

クラス委員 あまみん&しまじぃ

 

 

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